実験報告

S−310−30号機発表文

平成14年2月6日
宇宙科学研究所
観測ロケット実験班

 下部熱圏の力学と熱エネルギー収支の研究を目的としたS−310−30号機は、平成14年2月6日19時30分に上下角78.5度で発射されました。
 ロケットの飛翔およびタイムシーケンスは全て正常で、ヨーヨースピナーは発射後52秒に作動し、57秒に開頭が行われました。ロケットは発射後190秒に最高高度150kmに達し、199秒にモータ分離、295秒に高度100kmでチャフ放出を行った後、内之浦南東海上に落下しました。
 窒素振動温度測定器は高度100kmから電子ビームにより生成された窒素分子イオンから出された光のスペクトルを測定し、これにより窒素分子振動温度、回転温度及び密度に関するデータが得られました。プラズマ測定器は電離圏中のプラズマ密度及び温度を測定しました。星姿勢形は星検出によりロケットの姿勢を決定しました。科学観測機器と共に搭載された小型レーダ及び小型テレメータの性能が確認されました。
 今回の打ち上げからロケットモータの点火方式、推進薬及びノズルスロート構造などの改良が施され、これらは全て正常に機能したことが確認されました。
 通信総合研究所の大型中波レーダによる上層風及びプラズマ密度の観測及び京都大学のMUレーダによる上層風の観測も予定どおり行われました。
 本日の天候は晴、地上風 北北西 2m/秒、気温11℃でした。

 これをもちまして、宇宙科学研究所の平成13年度第2次観測ロケット実験は全て終了しました。関係各方面に深甚の謝意を表します。

以上

問い合わせ先
宇宙科学研究所 観測ロケット実験班
実験主任 教授 小山 孝一郎
Tel 090−5345−0482




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